4期生の大会を終えて 自身の気持ちを整理するのに大分時間が掛かった。先日柴田コーチと4期生について延々と語った。ようやくブログで4期生について話をしようと思う。30人で始めた4期生。期待していた選手が途中7人も退団した。辞めていく選手に話す言葉。『今辞めたら何が成功で、何が失敗かが分からない。自身の成功、失敗体験の為に頑張れ!』その意味が最後まで戦い抜いた23人の選手には多少なりとも理解できたはず。『継続は力なり』とは上手く言ったものだ。4期生。高田スタイルに方向転換して2年目の選手たち。こちらが想像していた以上に伸びてくれた。3期生以上にあいつが上手くなるならオレも上手くなってやるといった好循環がチーム内であった。U13大会では初めて帝京を下した。その試合はFCVスタイルをより昇華させたもので、県大会での活躍を期待させた。しかし県大会ではケガ人もいたがそれ以上に精神面の脆弱さが目立ち1回戦敗退。精神面のケアの必要性を感じた。U14大会。初めの結果は芳しくなかった。しかし大会が進むに連れて内容、結果ともに良くなって行った。そんな彼らを引き継いだのが、昨年12月末。U14リーグを観ながら、『失わない』『ボールを運ぶ』、ボールを失わないだけだったら県内で間違いなく一番のチームだと評価していた。一方で、ゴール前の迫力、守備の激しさ&連動性に課題があると感じていた。毎年のように私の仕事である勝つ為に、『ゴールを奪う』『ボールを狩る』ことに重点を置いて鍛えた。2月の東京、千葉遠征での帝京FC、ジェフとの対戦。3月の西日本遠征での中国リーグ所属チームとの対戦。全国でのトップクラスとの対戦でも『失わない』『ボールを狩る』ことはできた。『ゴールを奪う』こともJ下部には取れないが、強豪街クラブには取れるようになった。また、U14リーグでユニフォームをもらえなかった選手、出場機会の少なかった選手たちの奮起もあり、選手層が厚くなっていった。そんな自信に満ちて迎えたクラブユース。柴田コーチから4期生は初戦の入り方が悪いと聞いていたので少し手を施したが、順調な滑り出しで2次リーグを全勝突破。しかし、試合が進むに連れて内容が悪化していたことに懸念を抱いていた。そんな懸念どおりになったのが準決勝のFC岐阜戦。相手はこちらのスタイルをつぶそうとプレッシャーをかなり掛けてきた。そこにビビったのか、まったくいいところない展開。オレがなんとかしてやろうという選手が皆無だった。今日で東海大会を決めてやろうと思ってたが甘くなかった。そして3位決定戦のJUVEN戦。ミスで2失点し敗退。それでも内容は攻守に4期生で一番くらいの出来だった。だから戸惑った。この内容のサッカーして勝てなかったら何をもって選手にいいプレーだと諭すのか?それくらい理不尽な敗戦だった。しかしそれがサッカーだと思う。69分間試合を思い通りに進めても1つのミスで敗戦する。選手にとっても納得のいかないものだったが、プラスに考えれば、サッカーってそんなもん、サッカーって恐いということとして理解するしかなかった。クラブユース敗退からチーム状態はどん底。悪くないのに敗退したことでチームがふわふわした状態が続いた。弱いから負けた、俺たちはいいサッカーをしたかもしれんが、岐阜県4位でしかないと選手に強く諭した。ようやくチームが上向いたのが、7月の群馬遠征。関東大会レベルの相手にやれる部分と不足してる部分を再確認。しかし大切な『ゴールを奪う』ことができていたことがチームの調子がようやく上向いたと感じる最大要素だと感じた。高円宮杯クラブ予選は苦戦する場面もあったが、こちらの想定内だった。いつまでも相手チームも同じやられ方をする訳がない。だからオプションをもって闘えるようにクラブユース以降に取り組んだ成果は見られた。そして県大会どうしても戦いたかったVAMOS、そしてクラブユースでの借りを返したいJUVENと同じグループ。初戦のVAMOS戦、開始早々ピンチを招くが相手のミスに助けれられるとFCVのペースになる。相手の手数を掛けずにゴール前に迫る攻撃に対して粘り強い守備と失わなく前進する攻撃で対抗。前半思い通りの展開かつ主導権を握って終わるかと思ったが失点し、0-1で折り返す。しかし後半テンポを少し上げれば得点できると思ってたが、バイタルに工夫がなく得点できない。それどころか相手の2年生にかき回されて失点を繰り返した。引き分け以上で予選通過という状況で迎えたJUVEN戦。とにかく前の2戦のゴールへのイメージが悪かったのでそこを修正して臨んだ試合。かなり今は反省してる、来年は絶対にあんなミスはさせんというようなミスで失点。0-1で前半を折り返す。しかしクラブユースの借りを返そうという言葉と若干の選手交代で後半に送り出した。陸矢のスーパーボレーか同点、また失点しかしその週に練習したクロスからまた同点。あと10分を切ったところで2-2で行けば得意の失わないプレーに移ると冷静に考えていた矢先に失点。また取りにいかんくなった。思い切って前に出ればやられるのもまたサッカーの常。多くの観ている方々には評価された試合。そんな試合をした選手は素晴らしかった。しかし結局、彼らを東海大会まで連れて行くことはできなかった。責任はすべて野村にある。あかん監督だと反省しかない。選手だけでなく、FCVを応援してくれた多くの方々に申し訳なく思っている。だが、一方では嬉しいこともあった。FCVはプロ育成が目的ではない。全国大会へ行くことそして、サッカーを通じて人間としての成長を促していく、それが目的。そんな光景がクラブユース、高円宮杯の敗退後に。クラブユース、キャプテンなのに試合に出れなかったヤツがいた。3位決定戦敗退後、皆が打ちひしがれている時に、彼の心境はよほど悔しかったに違いない。一番の脱力感を感じたのでは?しかし彼のとった行動は仲間を励まし、応援してくれた保護者への挨拶をチームメイトに促した。俺はそんな彼の姿に涙した。敗退の悔しさじゃなくて、いかなる時にも、自身のことではなくチームのことを考えたキャプテンの行動、成長が嬉しかった。他にも今年はいろんな選手のエピソードがあった。オレもそうだが、選手の思いもたくさん存在した。先週進路について話をした時に彼らの心境を聞いたとき、『悔しい』との言葉が返ってきた。彼らにとってはその悔しいという強い思いが大切だ。悔しいという思いが人間を成長させ、サッカーの向上の基となる。まったくもって結果には納得してない。敗退以来ひたすら悶々とした日々を送っている。4期生にはその悔しさを高校で晴らして欲しいと願う。私は・・。しばらく経ったら何か決意を話すとします。選手の皆さん、お疲れ様でした。次のステージでの活躍に向けて、勉強とサッカーと再び頑張りましょう!保護者の方、そしてFCVサポーターの皆さん、本当に温かい応援、ありがとうございました! PR