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無題

昨日、中学2年の選手が1人退団した。
理由は、周りの選手のレベルについていけなくなった、とのこと。

正直、残念で仕方ない。
しかし彼はよく頑張った。
彼は遠方からFCVに自転車で通い、人一倍小さく、またスピードもない。でも一度もズル休みをせず、今までクラブの活動に参加した。
我々指導者は、彼のサッカーに対する姿勢を評価していた。しかし彼の体力では周りの状況についていくのも精一杯だったと思う。それでも指導者として、今は体が小さく、スピードがなくとも、体力がつく、体格も良くなる高校でのサッカー選手としての開花を目指して、いまやってあげれることを常に考えていた。

我々指導者は、彼の数年先を見据えることができる。
しかし彼の言葉。『やりたいこと、やらないといけないことは頭で理解できる。しかし体現できない。しようとしてもスピードの速い相手、体格のいい相手に潰されてしまう。』
当の本人にとっては、大変苦痛なことだと思う。本人にしか理解できない悔しい気持ちだと思う。
彼を説得することはできなかった。
最後の彼は、しっかりした口調で『お世話になりました、ありがとうございました。』と話してくれた。
そんな彼の言葉を聞いて、私自身のどうにもできない無力さが悔しい。と同時に、この選手は最後までしっかりした対応のできる素晴らしい人間だと思う。FCVを辞めようとも面白い人間になるだろうと思う。

今までにFCVを退団した選手はいる。『中途半端だな。能力はあるのに一皮剥ければ面白い選手になるのに。精一杯やりきったのかよ?自分のやれることを全てやりきったのか?』と思う選手は少なくない。
でも今回の選手については、『お疲れ様。』と心から言いたい。
彼の出来ることは尽くしたと思う。だからこそ彼の決意を受け止めようと思った。
そして彼が中体連のチームでFCVでの経験を生かしたプレーをして欲しいし、高校で開花することを願うばかりだ。

私は辞めるといった選手はまずは引き留める。
なぜなら私自身が大学サッカー部を辞めて未だに後悔してる部分があるからだ。
あのまま頑張って大学サッカーを続けていたら、私の人生はどうなっていたんだろう?と考えることがある。
後悔だ!
物事を途中で止めてしまったら、結果が良かったのか、悪かったのかいつまでも分からない。最後までやり遂げて、結果が出てこそ物事の良し悪しが分かり、それ以降の経験になっていくのだと思う。
私自身の関わる選手に後悔はして欲しくない。経験を得るには、やり遂げることが大切だと思う。


私が退団する選手について語るのは初めてだと思う。
期待していない選手は一人もいない。しかし辞めていく人間について語ったところで発展はない。だから今までは練習時に選手に○○が辞めたと伝えるだけでそれ以上の発言はなかったと思う。

選手が辞めるということはクラブにとってはマイナスイメージでしかないと思うから書かなかった。
それでも今回の選手については、ブログに書きたいと思う。

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