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金太郎飴



☆写真は先日、高円宮杯関西大会を観戦する時に通った明石海峡大橋です

先日、とある練習会で、経験豊富な指導者の方がこんな言葉を漏らした。
『なんか金太郎飴みたいな選手ばっかりやな~。』

その指導者の方曰く、一昔前には荒削りだが何か光る武器をもった選手が多かったそうだ。

『金太郎飴』
最近よく聞く。指導者の雑誌でも頻繁に見られる。

良くも悪くも似ているってこと。

私も同じ練習会を観ていて、それなりにボールを扱える、それなりにフィジカルも優れてる。でも状況に応じた判断ができない、サッカー脳がないな~、主体性がないな~と感じた。でもその選手達の数人は結構自信過剰にも観れた。


話は変わり、毎年この時期になると中学3年生は高校進学を真剣に考えるようになる。
今年は公立、私立合わせると、ほとんどの選手に声が掛かっている。それ自体は素晴らしいことであるし、指導者としても嬉しい。

しかし、サッカーだけでなく、学校の成績の話にも当然なる。
我々の時代と違い、最近はサッカーの能力だけでは進学できなくなってきている。
そこで、ほとんどの選手は問題ないことだが、相手方から言われることは、『成績がオール3あれば推薦できる。』とのこと。9教科×評定3で27の内申点が望まれる。ここで問題なのは英語が4で数学が2だとダメな学校もある。得意、不得意があるのがいかんらしい。

正直、こんな所にも『金太郎飴』を作る原因があると思う。オール3を最低限中学生として得るべき評価だと判断してるんだろう。でもなんか違う気がする。

ドリブルもパスもコントールも守備も判断もコミュニケーションも・・・・・すべて3の選手って、フィールドに11人要るか?
要らんやろ?ってかそんなん全然オモロクない。
私はFCV中学のAチーム監督をしてるが、オール3の選手たちで岐阜県を制して東海、全国に行けるとは到底思わない。ドリは上手くて抜けるが判断が悪い、スピードはあるが多少扱えない、スピードはないが緩急をつけたプレーと判断がいい、そんな英語は5だけど数学は2、逆に数学は5だけど英語は2、そんな短所がありながらも特徴をもった選手達がチームにたくさんいないと正直困る。

またオール3の世の中もつまんない。
勉強まったくできんけど野球やらせたらピカイチ、運動からっきしダメだけど勉強すっごいできるヤツ。そんないろんな長短もった人間がいるから世の中の調和がとれている気がする。

FCV中学1年はとにかくずっとゴロゴロドリしてる。これも金太郎飴の温床か?いやそうじゃない。1年のドリはあくまでFCVのベースであって、2年、3年と指導する中でその選手の長短に気づいてチームプレーを覚えていく。と言ったら聞こえはいいが、本当にそうなっていくよう気を配るべきだと感じた先輩の一言。


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