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3期生を振り返り、そしてこれから



このブログをFCVファンだけなく、いろんな人が読むようになってしまった。
FCVホムペの結果報告の私のコメントを引き合いに公共の掲示板でFCV批判ともとれるコメントが載るようになった。その掲示板ではFCVという名前が頻繁に出てしまうようになった。本当はもう少しコソコソしてていきなり東海、全国に出て、岐阜県のサッカーファンを驚かせたかったんですが、良くも悪くも多少注目されるようになってしまいましたね。

多少知名度が上がってしまったのでなるべく言葉を様々なオブラートに包み、当たり障りのない文章にして、FCVはいいチームだねって言われるようにブログを更新したい。もしくはパスワードを入れないとこのブログを見れないようにする。

そんなことを野村が思うはずがない。(FCVファン以外は有料サイトにするか??笑)

今日もいつもどおり好き勝手言わせてもらいます。

3期生の大会が終わったので総括を。
まず入団した時、20人いた。4人辞めて16人になった。

2年になった時、人間としておかしいやろ?と思うことでチームを叱り、活動停止とした。2期生のクラブユース期間中に活動停止とし、10人しかいない2期生に多大なる迷惑を掛けた。しかし大切な仲間である2期生に迷惑を掛けることで、自分達の罪を感じて欲しかった。その後も生活態度を咎めることが多かった。特にサッカー用具の管理についてはものすごくいい加減だった。サッカーでド叱ったことは1度しかないと思う。(冬のHONDAFC戦)

サッカーについては、奈良高田FCを真似てドリブルに拘った指導をし始めた学年だった。
我々スタッフはあの方向転換を間違っていないと信じていたが、3期生が3年生になった時にどんな風になっているのか?そこは心配もあった。私の学んできたサッカーと高田FCの調和、これは容易ではないと思っていたから。
指導をしたことのない人から観たら、もしくはドリブルに拘った指導をしたことがない人から観たら、『このエリア、この状況ではドリブルはないやろ?ここではパスするべきやろ?そんなことをドリブルを教えた後に伝えるべきやろ?』と考える。しかしそれは理に適っているようで、実はそうではない。ドリブルに大きな制限をつけてしまうと拘ってやってきたドリブルの長所を消してしまう。これは私の経験からはっきりと言える。物事は机上の論では進まない。
またそんな制限なんてものはほんとに1つくらいでよく、もっと大まかな制限は高校に入ってからで十分だと考える。
そんなドリブル+駆け引きを重点的に育てて、その中で私の学んだオランダサッカーの合理性+プレッシングサッカーと融合させる。机上の空論にならないように、ドリブルが死なないように、子供のアイディアが死なないように、デリケートに育成してきた。

昨年の12月中旬に3期生をAチームとして預かった。
4月から始まるクラブユースに向けて急ピッチでチームをつくっていった。

4月から始まったクラブユース。
内容としてはこちらが思っている以上のものを選手は見せてくれた。どのチームとやっても主導権を握る時間が多かった。自意識過剰かも知れないがサッカーとしては岐阜県で一番オモロイサッカーしたと思った。だって我々スタッフがワクワクするシーンが多かったから。しかしゴールが遠かった。東海大会出場を目指して大会に臨んだのにベスト8で終わってしまった。2期生の反省であったゴールを目指したポゼッション、また同じ失敗である本質を見過ごしたサッカーをしてしまった。

クラブユース後、多少速い攻撃とFCVのハイプレスサッカーとは対極にあるリトリートを習得させようとした。速い攻撃に関しては上手くはまる時はいいが、どうしても急ごうとすると彼らの良さが出ない。そんな葛藤がありながらも、魅せることと勝つことの両立を目指した。昨年同様6月の静岡遠征で高円宮杯の形が見えてきた。今年はシステムをいじらず選手の配置を変え、変化を加えることができた。そこにはポジションを失う選手もいた、しかしそこは勝負の世界、結果(ここで言う結果は大会やフレンドリーマッチ、トレーニングでのパフォーマンスを指す)がすべてであり、良いパフォーマンスを見せられないならポジションがなくなり、逆に1つでもいいから光るものを見せてくれた選手は出場機会を獲得していったと思う。
また、戦術上、ここでは言えないが、様々な状況での対応を選手に求めていったのは今年が初めてだったが、その設定が高円宮杯で生きて苦しい試合をものにすることができた。

高円宮杯クラブ予選
ドラッツェ戦はいい機会になったと思う。今までは私が対戦相手の特徴を掴んで(時にはビデオを撮り)、選手に対策を伝えていたが、この試合は逆だった。明らかに研究されていた。FCVの長所を消し、勝ちにきた。失礼な言い方かもしれないが我々の少し前の姿に似ていて、非常にやりにくかった。しかしそんな相手に対して1-3から逆転し勝ったのは3期生に力がついてきたからだと確信できた。(しかしドラッツェの野心からこれからの岐阜の勢力図はまた変化してくと感じた)
アルマ戦では素晴らしいパフォーマンスを魅せた4-0から後半は2失点しバタバタした。
リーグ最終戦のジーベック戦。どうしても1位通過したかった試合。同時にどうしてもFCVらしい攻撃で得点したい試合。今回も攻めながらもバイタルでの力強さがない。しかし前半ロスタイムに相手チームの長所であるロングボールでのカウンターで得点。後半に追いつかれてしまったが、あの守備力を擁したチームに3点くらいぶち込める攻撃をせなあかんな~と反省した。

そしてクラブ代表決定戦のREVANTE戦。
REVANTEは技術や駆け引きに拘ったクラブ、正直できれば一緒にクラブ代表になり、岐阜県選手権で旋風を起こしたいと思ってた。しかし当たってしまった以上は仕方ない。クラブユースではオモロイサッカーを披露したが、REVANTEの素晴らしい粘り強い守備とカウンターで0-3で負けていた。今回は思いっきりチャレンジャー精神で試合に臨んだ。開始20分程度はREVANTEの技術と駆け引きに苦労した。押され気味の試合になった。しかしクラブユース以降に取り組んだ速い攻撃から前半で4-0とすることができ勝てた。今回は勝てたが、これからもREVANTEと切磋琢磨して一過性のものではなく、近い将来に我々のようなチームが岐阜の覇権を争うにしなくては、と感じた。

岐阜県選手権

帝京戦。1年生大会では1-1の引き分け。2年ぶりの対戦。いつもはもっと興奮してるんだけど、今回は落ち着いて試合を観ていた。それだけ公式戦やフレンドリーマッチ、トレーニングを観ていて、選手達の成長に自信をもっていたからだと思う。結果は3-0で勝ち。私自身は初めて公式戦で帝京さんに勝てた。嬉しくないはずはなかったが、内容が乏しかったので嬉しい気持ちより翌日への不安の方があった。

JUVEN戦。前日の不安が露わになってしまった。FCVの生命線であるボールへの細かいを持った中でのプレー、まったく出来なかった。関わろうとする選手が少なすぎた。しかしそれ以上に感じたのはJUVENが格段に良くなっていた。JUVENのプレッシング、失わない攻撃と仕掛けのタイミング+判断の良さ。全てに脱帽した。でもあれだけチンチンにやられたら、決勝で再びあたり、やり返してやろうと密かに思ってた。また、JUVENには県トレセンで関わった選手がおり、その選手達の成長がサッカー人として嬉しかった。特にクラブユースでは燻っていた仙石騎士君の新ポジションでの開花は嬉しかったね。

そして最終戦のアルゴス戦。勝たないと終わってしまう。
そんな試合で開始20秒で失点。去年の試合がオーバーラップした。ここで負けてしまうのか?いや、俺らはフォルハーディン、粘り強いクラブだと気持ちを奮い立たせ、選手にFCVらしく攻めようと指示。するとセンターバックのドリブルから鮮やかなパス交換を魅せ、最後はストライカーとして大きい期待を寄せられながら開花しなかったうっしが最高のムーブからスルーパスを受けゴールゲット!我々の目指す中央突破からの得点は試合の流れを引き寄せる意味でも大きかったし、観戦に来ていた1~2年生にあのプレーを魅せれたのも大きい。そして前半ロスタイムでのコーナーキックからのダイビングヘッドでの逆転ゴール。なかなか体の張れなかったうっしのスーパーゴール!私は敢えて本人にも言わなかったが、あれだけゴールを奪えないとイジってたうっしだが、試合結果をみると分かるけど、7~8月の2ヶ月間の全ての試合でゴールしてんだよね。FCVは毎週のように試合をするので毎週ゴールを奪うようになったうっしの成長はチームの勝ちに繋がっていた。ハーフタイムに帰ってきた選手の顔。とても素敵な顔でしたね。それは闘う男の顔でした(親さんに近くで見てほしいくらい男子でなく、男になってました!)そしてハーフタイムに数箇所の指示を出し、後半も2-1で帰ってこいってのと、アルゴスは今までにも粘りを見せて負けないチーム(FCVはアルゴスに2-0から追いつかれた試合が2回もあった)なのでアルゴスと粘りの勝負をしてこいと送り出す。結果は本当に2-1で帰ってきた。
また何より嬉しかったのは内容がよかったこと!FCVが拘るドリブルとショートパス、駆け引き全てのものが集約した試合だった。ようやく大舞台でFCVらしい攻撃ができた。また守備もハイプレスとリトリートの使い分けができ、何より頼りなかったDFラインが激しくボールを狩り、フィジカルに勝る相手FWに立ち向かっていけたことに成長を感じ、指導者として甲斐を感じた。
これで岐阜県ベスト4が確定。しかし我々の目的はFCV初の岐阜県ベスト4ではなく、その先にある東海大会であり、その為にはあと1勝と迫った。

VAMOS戦。観ていた人にはいろんな感じに映るだろう。掲示板でもボールポゼッションや決定機について書いてあるが、私自身はやかましいわ、ほっとけ他人のチームのこと、としか思わない(笑)
前半0-1で折り返す。私の中ではプラン通り。攻められてもいいと。0-2では少しシンドイが0-1ならOK。VAMOS11番君に決められたスーパーミドルシュート。あれも痛くなかった。だってあんなスゲーの決めれたら仕方ないって思える。狙ってたセットプレーからゴールし1-2とし、優勢な時間ができたがあそこで勢いで行けなかった。守備に疲れた部分が出ただろう。その後の失点はあのパターンでやられたのがスッゲー悔しい。
VAMOS対策としてもう少し○○してたら、○○ればというのはあるが、そこについては語らない。選手の能力差を埋める為の育成、サッカーをしてきたつもりだが、その成果の50%も見せられなかったのは非常に残念だ。しかし4期生以降の私の宿題であるが、難しくはない宿題と個人的には思ってる。

どうしてもこの時期になると、Aチームへの思い入れが強くなり、少しでも一緒にサッカーしたいと思う。
3期生と一緒に闘う時は終わってしまった。寂しい気持ちはすごくある。
でもね、嬉しいこともある。
3期生がAチームになった時のスローガン
①一緒にいたいと思われる人間になる
②東海大会出場

②は達成できなかったが、①については100点満点とはいかないが合格点にあるんじゃないか?今頃になると人がやりたがらないことを率先して行う選手、周りの選手に指示する選手、チームメイトの為に○○する選手、チームが苦しい状況にある時に状況を好転させよう、問題を解決しようとする選手が多くなってきた。そんな人間としての成長が観られ、そして周りの人間に気を遣えるようになってきた。

それがサッカーを通じた大切なものであり、我々の習得させたい(習得させる)べきものであり、指導者(人に物事を指し示し、導く、者)としての役割だ。

次の3期生の目標は高校進学。
何か1つの物事をやりきった人間(FCVで3年間続けることができた)には、物事をやりきる力を得たはず。サッカーで得たその能力を勉強や学校生活でも活かして欲しい。
キミ達の人生はまだまだ15年で長い人生で言ったら始まったばかりだ!
これからサッカーだけでなく、様々な事柄において、3期生の更なる成長が楽しみで仕方ない。









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